5月消費者物価、0.2%下落=2カ月連続マイナス、原油安影響 2020年06月19日

 総務省が19日発表した5月の全国消費者物価指数(2015年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が101.6となり、前年同月比0.2%下落した。2カ月連続のマイナス。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の減速を背景に原油需要の落ち込みが続き、ガソリンの価格が低下したことが影響した。
 ガソリンは16.4%、灯油は16.5%それぞれ大きく下落。訪日外国人や旅行客の減少を受け、宿泊料も4.0%のマイナスとなった。また、消費税増税に伴って導入された幼児教育・保育の無償化により、幼稚園保育料(私立)が94.0%、保育所保育料が58.1%下落した。 
 一方、高速道路料金は、新型コロナで休日の割引が適用されなくなり、9.4%上昇した。マスクは需要増で2.4%のプラス。品薄状況の改善により、上昇幅は4月(5.4%)に比べ縮小した。
 生鮮食品を含めた全体の総合指数は0.1%、生鮮食品とエネルギーを除く同指数は0.4%それぞれ上昇した。

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