東京株、一時600円超下落=コロナ「第2波」に警戒感 2020年06月12日

 12日の東京株式市場は、新型コロナウイルス感染の「第2波」や景気停滞の長期化への警戒感を背景に売りが広がった。日経平均株価の下げ幅は一時前日比600円超に拡大。終値は167円43銭安の2万2305円48銭だった。
 コロナ禍に伴う景気低迷が長引くことへの懸念が根強い中、東京市場は朝方、幅広い銘柄に売りが先行。平均株価は一時、心理的な節目の2万2000円を約2週間ぶりに割り込んだ。ただ、下値では割安感から買い戻しも入り、午後は下げ幅を縮小した。 
 市場関係者からは「株価が上値を追うには、コロナ感染収束後の経済を見据え、一段と成長を促すような政策が欠かせない」(大手証券)との指摘が聞かれた。
 一方、東京外国為替市場の円相場は、1ドル=107円を挟み小幅な値動き。世界経済の先行きを見極めたいとの姿勢が強まり、方向感を欠いた。午後5時現在は107円20~20銭と前日比27銭の円安・ドル高。

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