5月国内新車販売、45%減=外出自粛、納期遅れ―新型コロナ 2020年06月01日

 5月の国内新車販売台数は前年同月比44.9%減の21万8285台だった。消費税増税のあった昨年10月以降、8カ月連続のマイナス。新型コロナウイルスの流行で外出自粛が続く中、消費マインドが一段と悪化した。部品調達に支障を来して生産が滞り、納期が遅れていることも影響した。
 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会が1日発表した。
 5月販売分は、政府が緊急事態宣言を発令した4月の受注が多い。自粛ムードが「さらに強くなった」(自販連)ことで、4月(28.6%)より減少幅が大きくなった。 
 メーカー別では乗用車8社が3~7割減少。最も落ち込んだSUBARU(スバル)が69.8%減の2713台、下落幅が最も小さかったトヨタ自動車でも33.4%減の8万3462台と低迷した。
 軽自動車は52.7%減の7万307台となり、下落幅は1968年の統計開始以来、最大となった。台数も現行規格となった98年以降で最低だった東日本大震災直後の2011年4月(7万6848台)を下回った。軽以外は40.2%減の14万7978台。
 一方、緊急事態宣言の解除に伴い、販売店からは「徐々に客足が戻ってきている」という声も上がっているという。

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