3月の消費者物価0.4%上昇=外食、マスクなど押し上げ―総務省 2020年04月24日

 総務省が24日発表した3月の全国消費者物価指数(2015年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が101.9となり、前年同月比0.4%上昇した。外食や火災・地震保険料、マスクなどの値上がりが全体を押し上げた。
 プラスは3年3カ月連続。今後、観光業界などで新型コロナウイルス感染拡大の影響が顕在化し、小幅ながらプラス傾向を続けてきた物価が変調を来す可能性もある。
 外食は3.0%伸びた。コロナ禍で閉店する店舗も出ているが、人件費や原材料が値上がりしている。アイスクリームなど菓子類も上昇した。品薄が続くマスクは4.1%上昇した。 
 4月以降は新型コロナ拡大によるインバウンドの落ち込みが宿泊料などに波及する見通し。総務省は「観光業界で、宿泊料がどう変動するか注目したい」(統計調査部)としている。
 生鮮食品を含めた全体の総合指数は0.4%、生鮮食品とエネルギーを除く同指数は0.6%それぞれ上昇した。

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