今後6週間は外出自粛を=東京都医師会、「医療的緊急事態」宣言―新型コロナ 2020年04月06日

 東京都医師会の尾崎治夫会長は6日、都内で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染者がここ数日急増していることについて「医療面から見て東京は非常に危機的な状況だ」と指摘し、「医療的緊急事態」を宣言した。その上で、都民に対し不要不急の外出を「今後6週間は自粛しましょう」と呼び掛けた。
 尾崎会長は「一番大事なことは、感染者増加のスピードを抑えることだ」と強調。ウイルスの潜伏期間を踏まえ、都民が6週間、不要不急の外出自粛を徹底すれば、患者の増加を抑制することができるとの見方を示した。 
 また、政府が7日にも改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を出す方針であることに関し「6週間で全てが収束するわけではない。期間は少なくとも数カ月必要なのではないか」と述べた。都に対しては「緊急事態宣言によって知事が指示を出し、(重症者のための)病床確保をしてほしい」と訴えた。

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