グーグルCEO、法廷で証言=「初期設定」契約の正当性主張―独禁訴訟 2023年10月31日 15時28分

米グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)=9月13日、ワシントン(AFP時事)
米グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)=9月13日、ワシントン(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】米司法省が米グーグルを反トラスト法(独占禁止法)違反で訴えた裁判で、同社のピチャイ最高経営責任者(CEO)が30日、初めて出廷し証言した。当局は、同社がメーカーに対価を支払い、スマートフォンの初期設定に検索サービスを組み込ませる契約を、競合排除として問題視している。ピチャイ氏は、販売促進の一環だとして契約の違法性を否定した。
 米メディアによると、ピチャイ氏は首都ワシントンの連邦地裁で、初期設定の契約について「グーグル検索の使用量が増える。そこには明確な価値がある」と述べ、正当性を主張した。
 ただ、ピチャイ氏は、メーカーがグーグル以外の検索サービスを選択肢に含めることが、契約上の違反行為に当たることは認めた。裁判の行方次第では、グーグルが事業運営の見直しを迫られる可能性がある。 

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