米当局、マイクロソフトに「待った」=ゲーム大手買収巡り提訴 2022年12月09日 07時12分

アクティビジョン・ブリザードの子会社でゲームソフト開発を手掛けるブリザード・エンターテインメント=1月18日、米カリフォルニア州アーバイン(EPA時事)
アクティビジョン・ブリザードの子会社でゲームソフト開発を手掛けるブリザード・エンターテインメント=1月18日、米カリフォルニア州アーバイン(EPA時事)

 【シリコンバレー時事】米連邦取引委員会(FTC)は8日、マイクロソフト(MS)による米ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードの買収を阻止するため、反トラスト法(独占禁止法)に基づき提訴したと発表した。MSが近年、ゲーム会社を相次ぎ買収し市場支配力を高めていることから、競合他社の抑圧につながると主張している。
 MSは今年1月、ゲーム業界では過去最大規模となる687億ドル(約9兆4000億円)でアクティビジョンを買収することを発表した。ただ、先月には欧州連合(EU)欧州委員会も競争上の懸念を理由に本格調査に乗り出しており、影響力を強めるMSへの風当たりが強まっている。
 FTCは声明で、買収は「独立系のゲーム開発会社を支配し、急成長するゲーム市場の競争を阻害するものだ」と提訴理由を説明した。 

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