「フォークランド諸島は英領」=インド洋要衝返還の波及否定―英首相 2024年10月13日 05時30分

フォークランド紛争でアルゼンチンの降伏後に、英国旗を掲げる英兵=1982年6月、フォークランド諸島スタンリー(AFP時事)
フォークランド紛争でアルゼンチンの降伏後に、英国旗を掲げる英兵=1982年6月、フォークランド諸島スタンリー(AFP時事)

 【ロンドン時事】英政府が今月発表したインド洋の戦略的要衝であるチャゴス諸島のモーリシャスへの返還が、他の海外領土の領有権にも波及しかねないとして、野党保守党などが反発している。「弱腰外交」との批判を受けるスターマー首相は下院で9日、南米アルゼンチン沖のフォークランド諸島について「英国領であり、英国領であり続ける」と火消しに努めた。
 フォークランド諸島は1833年に英国が実効支配を開始したが、アルゼンチンも領有権を主張。1982年には当時のアルゼンチン軍政が侵攻し、サッチャー英首相(当時)が部隊を送って奪還するフォークランド紛争に発展した。 

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