南北鉄路は8月に遮断=北朝鮮の「国境」設定で―韓国軍 2024年10月10日 20時16分

 【ソウル時事】韓国軍の金明秀合同参謀本部議長は10日の国会答弁で、北朝鮮が韓国とつながる鉄道を「8月には遮断していた」と明らかにした。北朝鮮軍は9日、南北間の道路や鉄道を完全に遮断し、境界を「要塞(ようさい)化する」工事を行うと発表。南北を物理的に分離する動きを本格化させている。
 金議長によると、北朝鮮側は2023年末から南北を結ぶ鉄道の「東海線」や「京義線」に地雷の埋設を始め、枕木やレールを除去。南北の間には鉄路の他に道路や板門店の通路といった計四つのルートがあるが、いずれも北朝鮮が地雷を埋設し、遮断したという。
 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は23年末、韓国を「敵対国」と位置付けると表明。「国境」の設定も指示していた。金議長は「北朝鮮の住民が外部(韓国)に流出、脱出することを防ぐための遮断措置ではないか」と分析した。 

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