外国人女性と銃構え物議=タリバン兵、女性抑圧下で―アフガン 2024年10月10日 05時36分

アフガニスタンで撮影されたとみられるイスラム主義組織タリバンの兵士(左)と外国人女性とされる画像(SNSより・時事)
アフガニスタンで撮影されたとみられるイスラム主義組織タリバンの兵士(左)と外国人女性とされる画像(SNSより・時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで、イスラム主義組織タリバンの兵士が外国人女性と一緒に銃を構えたり、親密に寄り添ったりしているとされる画像がネット上で拡散され、物議を醸している。タリバン暫定政権はアフガン女性の行動を厳しく抑圧しているだけに、SNSでは「明白な矛盾」と非難する声が上がっている。
 地元メディアによると、画像に写る複数の女性は中国人旅行者。詳しい撮影時期や場所は不明だが、今週に入って拡散された。屋外にいながら、頭部を覆うイスラム教徒のスカーフ「ヒジャブ」を着用していない女性も写っている。
 暫定政権は極端なイスラム法解釈に基づき、教育や就労から女性排除を進めてきた。女性には近親男性の付き添いなしの遠出を許さず、8月には公共の場で歌ったり大声を出したりすることも禁じた。
 SNS上では「アフガン女性は沈黙しているのに、中国女性は銃を構えて自由にポーズを取るなど偽善の極みだ」との投稿も。中国が最近、アフガン国内の開発を目的に暫定政権との関係強化に動いていることが撮影を許した背景にあるとの指摘もある。暫定政権は今回の件にコメントしていない。 

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