ヒズボラ後継候補の消息途絶=イスラエル、レバノン軍事作戦続く 2024年10月05日 15時32分
【エルサレム時事】イスラエル軍のレバノン空爆を巡り、ロイター通信などは5日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者候補と目されるサフィエディン師の消息が途絶えたと伝えた。同師が殺害されていれば、ヒズボラにとっては最高指導者ナスララ師死亡に続く大打撃で、組織弱体化が一段と進む可能性もある。
米CNNテレビによれば、サフィエディン師は3日夜から4日未明にかけて首都ベイルート南郊で空爆の標的になったとみられる。イスラエルは安否を公表していない。
イスラエル軍は5日、レバノン南部の病院に隣接するモスク(イスラム礼拝所)内部に設けられたヒズボラの司令施設を空爆したと発表した。北部トリポリでも5日に初めて空爆があり、ヒズボラと連帯するパレスチナのイスラム組織ハマスの軍事部門幹部らが殺害された。グランディ国連難民高等弁務官は5日、レバノンから隣国シリアへの避難者が20万人以上に達したと明らかにした。