イランを「強い言葉で非難」=全当事者に自制要求―G7 2024年10月04日 05時06分
【ワシントン時事】先進7カ国(G7)首脳は3日、声明で、イランによるイスラエルへの大規模ミサイル攻撃を「最も強い言葉で非難する」と表明した。緊迫する中東情勢に「深刻な懸念」を示し、緊張緩和に向け自制して行動するよう全ての当事者に呼び掛けた。
声明は、報復の連鎖は中東地域での制御不能な緊張拡大を助長し、「誰の利益にもならない」と指摘。パレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなど親イラン勢力を動員し、中東全域を不安定化させる行動をやめるようイランに要求した。
イスラエルとハマスが戦闘を続けるパレスチナ自治区ガザでの即時停戦も求めたほか、イスラエルとヒズボラとの交戦が激化するレバノン南部の情勢にも「深い懸念」を表明。敵対行為を中止し、外交的解決に取り組む必要性を訴えた。石破茂首相やバイデン米大統領らG7首脳は2日、イランのイスラエル攻撃を受け緊急の電話会議を開いていた。