TV討論会は「うそ」だらけ?=3方向からファクトチェック―米大統領選 2024年10月02日 15時10分
【ニューヨーク時事】米副大統領候補による1日のテレビ討論会で、民主党のウォルズ・ミネソタ州知事と共和党のバンス上院議員は2時間近くにわたって熱戦を演じた。両候補の陣営や主催したCBSテレビは、それぞれの主張・発言に誇張や虚偽がないか、討論と同時進行で入念なファクトチェックを行った。
民主党陣営は討論会の開始前、X(旧ツイッター)のアカウントで「バンスは今夜も多くのうそをつく。われわれは事実を提供する」と表明。バンス氏が最近のハリケーン災害に関し、トランプ前大統領が返り咲けば「災害に苦しむ国民を第一に考える」と述べると、すぐさま「トランプはハリケーンの最中、ゴルフをしていた」などと反論した。
これに対し共和党陣営も、「ファクトチェック」と題したメールで「ウォルズは共産党の中国と親密な関係だ」「ハリス(副大統領)は最大のテロ支援国家イランと融和を図ろうとしている」などと一方的に攻撃。討論会中に配信されたメールは10本を超えた。
CBSは約20人の記者を投入してファクトチェック。視聴者はテレビ画面上のQRコードから、それぞれの発言の真偽を確認した結果を載せたサイトを閲覧できるようにした。同サイトでは、バンス氏の「ハリスは国境問題担当に任命されていた」という主張や、ウォルズ氏の「トランプは税金を15年間未払い」との発言を「虚偽」と判定した。