親中派が議席独占=投票率は過去最低―香港区議選 2023年12月11日 07時13分

10日、香港の区議会(地方議会)選挙の投票を終え、投票所を後にする有権者ら(EPA時事)
10日、香港の区議会(地方議会)選挙の投票を終え、投票所を後にする有権者ら(EPA時事)

 【香港時事】香港で10日に投票が行われた区議会(地方議会)選挙は11日、開票作業が進み、親中派が議席をほぼ独占した。親中派に有利な選挙制度に変更されてから初めての区議選で、政府に批判的な民主派政党は候補者の擁立すらできなかった。
 18ある区議会の定数は計470。投票率は27.5%と、前回区議選(2019年)を約44ポイント下回り、過去最低となった。投票は10日午後10時半(日本時間同11時半)に締め切られる予定だったが、システム障害が発生したとして、投票時間は1時間半延長された。
 香港政府は「愛国者による香港統治」を目指しており、今回の区議選はその完成に向けた重要な選挙と位置付けている。立法会(議会)に続き区議会も、政府を支持する親中派がほぼ独占することになった。
 区議選は香港で最も民意が反映されやすい選挙とされてきた。しかし、7月に親中派有利の選挙制度に変更され、議席全体の9割以上あった住民による直接投票枠は2割以下に大幅削減された。民主派が排除される中、市民の関心は低く、有権者の多くが棄権したとみられる。 

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