イスラエル軍、ガザ南部で攻撃強化=通信遮断、救急活動困難に 2023年12月05日 09時34分

4日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、イスラエル軍の攻撃により破壊された住宅(ロイター時事)
4日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、イスラエル軍の攻撃により破壊された住宅(ロイター時事)

 【エルサレム時事】イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍は4日、パレスチナ自治区ガザ南部で中心都市ハンユニスをはじめとする拠点への攻撃を強めた。地上侵攻に伴い、ガザでは4日、電話やインターネットが遮断され、住民は外界との連絡手段が絶たれている。負傷者が続出しても救急隊の活動が極めて困難になっており、人道状況は一層深刻になっている。
 イスラエル軍は、ガザ南部全域で空爆を実施。北部に続き南部でも地上侵攻を進め、戦車などがハンユニスに接近していると伝えられている。イスラエル紙ハーレツによると、4日にハンユニスでは10月7日の衝突開始以降、最も激しい攻撃が行われた。
 今後予想されるハンユニスの地上作戦では、ハマス幹部の殺害とインフラの破壊が目標。また、エジプト境界の町ラファも重要な攻撃対象で、日用品や武器の密輸ルートの断絶を目指しているという。
 ガザでは4日、電話やインターネットが途絶した。通信事業者はX(旧ツイッター)に投稿し、主要な通信網が切断されたためだと説明した。パレスチナ赤新月社は声明で、ガザとの連絡が付かなくなっており、救急活動継続への「最も強い懸念」を表明した。
 AFP通信によれば、ガザの保健当局は、10月7日の衝突以降、ガザでの死者は約1万5900人だと発表した。このうちハマス戦闘員は約5000人だと一部で報じられている。これに関し、イスラエル軍高官は「数字はおおむね正しい」と語り、民間人の犠牲者は戦闘員の約2倍に上ることを認めた。 

海外経済ニュース