ガザ、戦闘再開後の死者178人=イスラエル、標的200カ所空爆 2023年12月02日 08時48分

1日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の空爆により倒壊した建物の状況を確かめる市民(AFP時事)
1日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の空爆により倒壊した建物の状況を確かめる市民(AFP時事)

 【エルサレム、ワシントン時事】イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤや南部ハンユニス、ラファなどで、イスラム組織ハマスの関連施設200カ所以上に空爆を加えたと発表した。イスラエルは1日朝が期限となっていた戦闘休止の延長でハマスと合意できず、攻撃を再開。ガザ保健省によると、1日だけで少なくとも178人が死亡した。
 イスラエル軍報道官は「戦争の次の段階に向けて準備を整えている」と語り、一層の戦闘強化を示唆。ガザ南部で取材を続ける中東の衛星テレビ局アルジャジーラの記者は、「容赦ない空爆が続いている」と報告した。ガザからは、イスラエル領内にロケット弾が散発的に撃ち込まれた。
 イスラエルとハマスは11月24日、ガザで捕らわれている人質とイスラエルで収監中のパレスチナ人の解放・釈放を条件に、戦闘休止に入った。この間にハマスは人質のイスラエル人や外国人計105人を解放。イスラエル軍は12月1日、ガザに拉致された5人の死亡を確認し、残る人質は、女性と子供17人を含む136人だと発表した。
 イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスが女性の解放を約束していたにもかかわらず履行を怠り、「合意に違反した」と戦闘再開の理由を説明した。これに対しハマスは、高齢の男性人質の解放など代わりの条件を示したが拒否されたと主張。イスラエルにとって再開は「既定路線だった」と批判した。交渉を仲介してきたカタールやエジプトは、合意復帰に向け働き掛けを続ける方針だ。 

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