日ロ関係の浮き沈み経験=勤務8年の上月大使離任会見 2023年12月01日 08時17分

30日、モスクワの日本大使館で、離任前に記者会見する上月豊久駐ロシア大使
30日、モスクワの日本大使館で、離任前に記者会見する上月豊久駐ロシア大使

 上月豊久駐ロシア大使は30日、離任前にモスクワの日本大使館で記者会見した。ソ連時代を通じて戦後の大使としては最長の8年間在任した上月氏は「前半に(安倍晋三元首相の下で)日ロ関係最良の時、後半に(ウクライナ侵攻で)厳しい時を経験した」と、両国関係の浮き沈みを回想。さらに「ロシアの侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙」と非難した上で「強力な制裁を続け、ウクライナ支援を着実に行っていくことが必要だ」と訴えた。
 一方で「日ロが隣国であることに変わりはない。日本への理解と関心をつなぎ留め、ロシア人が内向きに閉じこもらないことが重要だ」と指摘。将来を見据えつつ「人間的なつながりが両国関係を築く上で重要な基盤になると信じている」と語った。日ロ交渉が停滞する中でも「政府として北方領土問題を解決し、平和条約を締結する方針を堅持する立場は不変だ」と強調した。 

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