LGBT擁護活動を非合法化=架空団体を「過激派」認定―ロシア最高裁 2023年12月01日 06時29分

11月30日、モスクワのロシア最高裁で、性的少数者らに関する決定を読み上げる裁判官(AFP時事)
11月30日、モスクワのロシア最高裁で、性的少数者らに関する決定を読み上げる裁判官(AFP時事)

 ロシア最高裁は30日、LGBTなど性的少数者の権利を擁護する活動を事実上、非合法化する判断を下した。プーチン大統領の通算5選出馬が見込まれる大統領選を来年3月に予定する中、人権を重視するリベラル派を萎縮させるとともに、伝統的価値観を重んじるロシア正教会を含む保守派に配慮したとみられている。
 今回の判断は、法務省が「『国際LGBT運動』という団体を過激派と認定するべきだ」と申し立てたことを受けて出された。最高裁は、同団体を「過激派と見なす」と決定し、ロシアでの活動を禁じた。
 しかし、ロシアでこの名称の団体は存在しない。米政府系メディアによると、同省が申し立てを行った後、ロシアの性的少数者が新団体「国際LGBT運動」を発足させると表明し、法廷で争うことを望んだが、最高裁が出廷を認めたのは法務省だけだった。 

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