子供に銃、殺害映像の視聴強制=人質の拘束状況明らかに―イスラエル 2023年11月29日 15時00分

28日、イスラエルのテルアビブで、イスラム組織ハマスから解放され、母親と再会したエイタン・ヤハロミさん(中央)=イスラエル軍提供(AFP時事)
28日、イスラエルのテルアビブで、イスラム組織ハマスから解放され、母親と再会したエイタン・ヤハロミさん(中央)=イスラエル軍提供(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラム組織ハマスがイスラエルからパレスチナ自治区ガザに拉致した人質の解放が続く中、拘束時の状況が地元メディアなどへの証言で徐々に明らかになってきた。泣き叫ぶ子供を黙らせるために銃を突き付け、ハマスの奇襲でイスラエル市民が殺害される様子を撮影した動画も強制的に見せていたという。親族からは、1カ月超に及ぶ過酷な拘束生活に伴う深い心の傷を懸念する声が上がる。
 解放されたエイタン・ヤハロミさん(12)の親族はフランスのテレビに対し、最初の16日間は部屋に一人きりで拘束され、泣くと銃で脅されたとヤハロミさんが話していたことを明らかにした。奇襲の映像も見せられたといい、「(解放された)きのうは幸せだったが、それを知ったきょうは心配だ」と不安をのぞかせた。
 エミリー・ハンドさん(9)の父親は、米CNNテレビに「彼女に会って最も衝撃だったのは、声が小さくて聞こえなかったことだ。音を立てないよう強制されていたのでは」と推察する。
 報道によれば、17歳と13歳の姉妹は、母親がハマス戦闘員に殺害され、父親も拉致されたことを解放後に知った。姉妹のおじは「今もガザに残っている人質の家族を心配させないよう、2人は自分たちの経験を多くは語りたがらない」と明かした。
 26日に解放されたロシアとイスラエルの二重国籍を持つ男性は、拘束されていた建物がイスラエル軍の空爆で破壊された隙に一度は脱出。しかし、イスラエル境界までの道が分からず、4日間隠れた後、再びハマスに拘束されたという。男性の親族は地元メディアの取材に、男性が「悪い夢は見るが、大丈夫」と話していたと語った。 

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