拿捕船と通信途絶=フーシ派が映像公開 2023年11月21日 06時28分

19日、イエメン西部ホデイダ沖の紅海で自動車運搬船を襲う親イラン武装組織フーシ派とされる画像=フーシ派が20日公開(EPA時事)
19日、イエメン西部ホデイダ沖の紅海で自動車運搬船を襲う親イラン武装組織フーシ派とされる画像=フーシ派が20日公開(EPA時事)

 【エルサレム時事】日本郵船が運航していた自動車運搬船が紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派に拿捕(だほ)された問題で、所有する英企業は20日、声明を出し、乗っ取られた船がイエメン西部の港湾都市ホデイダに停泊していると発表した。その上で、「全ての通信が途絶えた」と明らかにした。ロイター通信が伝えた。
 英企業は声明で「航行の自由に対する重大な侵害であり、国際貿易への深刻な脅威だ」と非難。乗組員25人の安全への懸念を表明した。
 一方、フーシ派は20日、船を拿捕した際に撮影したとされる映像を公開した。船尾の方向からヘリコプターで近づき、甲板に降り立った8人程度の戦闘員は銃を構えながら操舵(そうだ)室へと前進。乗組員に銃を向け、船を支配下に置いた。 

海外経済ニュース