トランプ前米大統領が出廷、不正否定=不動産価値巡る民事訴訟―NY 2023年10月03日 08時42分

2日、ニューヨーク市内の裁判所の法廷で、弁護士と共に審理に臨むトランプ前米大統領(AFP時事)
2日、ニューヨーク市内の裁判所の法廷で、弁護士と共に審理に臨むトランプ前米大統領(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】トランプ前米大統領や同氏の息子らが不動産価値を不正に操作し不当な利益を得ていたとして、ニューヨーク州当局が提訴した民事訴訟で、審理初日の2日、トランプ氏がニューヨーク市内の裁判所に出廷した。米メディアが報じた。
 トランプ氏は法廷に入る前に報道陣の取材に応じ、「(この訴訟は)史上最大の魔女狩りの続きだ」と述べて不正行為を否定した。口頭弁論では代理人が「詐欺の意図、違法性、債務不履行、違反、不当な利益などはない」と主張し、トランプ氏のビジネス慣行は合法だと訴えた。
 州当局は昨年9月、トランプ氏や一族企業「トランプ・オーガニゼーション」が、所有するトランプタワーなど不動産の価値を高く偽り、銀行から融資を有利な条件で引き出したなどとして提訴。不正に得た利益2億5000万ドル(約375億円)の返還を求めている。 

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