欠席トランプ氏に矛先=共和党、第2回の候補者討論会―米大統領選 2023年09月28日 11時49分

米大統領選共和党候補者の(左から)ペンス前副大統領、デサンティス・フロリダ州知事、実業家ラマスワミ氏、ヘイリー元国連大使=8月23日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー(AFP時事)
米大統領選共和党候補者の(左から)ペンス前副大統領、デサンティス・フロリダ州知事、実業家ラマスワミ氏、ヘイリー元国連大使=8月23日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー(AFP時事)

 【ワシントン時事】来年11月の米大統領選に向けた共和党候補者による第2回テレビ討論会が27日夜(日本時間28日午前)、西部カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で開かれた。世論調査で首位のトランプ前大統領が第1回に続き欠席する中、参加要件を満たした7人の一部は存在感を示そうと、トランプ氏に攻撃の矛先を向けた。
 党内で支持率2位のデサンティス・フロリダ州知事は「ドナルド・トランプはこのステージに上がるべきだ」と名指しで批判。クリスティー前ニュージャージー州知事は、テレビカメラに向かい「ドナルド、あなたが欠席したのは防戦に回るのが怖いからだ」と挑発した。
 トランプ氏に対抗し得る候補として期待されながらも、減速が目立つデサンティス氏は、対中国外交でタカ派の姿勢を強調。「インド太平洋地域に強力な軍事力を配置し、経済をデカップリング(切り離し)する」とバイデン政権との違いを示した。
 一方、トランプ氏は討論会の注目度を下げるため、ほぼ同じ時間帯に中西部ミシガン州で演説。大規模なストライキを行う全米自動車労組(UAW)の組合員らを前に「労働者を失業に追いやっているのは、バイデン大統領の(電気自動車=EV=生産拡大推進の)政策だ」などと非難した。
 また、2016年大統領選でトランプ氏勝利に貢献した労働者層に「バイデン氏に投票すれば、将来の自動車は中国製になる。トランプ大統領に投票すれば米国製にすると公約する」と支持を訴えた。
 各種世論調査の平均によると、共和党内のトランプ氏の支持率は56.6%で、デサンティス氏に40ポイント以上の差をつける。ヘイリー元国連大使や若手実業家のラマスワミ氏も注目されているが、いずれも支持率は1桁台にとどまる。 

その他の写真

27日、米中西部ミシガン州で演説するトランプ前大統領(AFP時事)
27日、米中西部ミシガン州で演説するトランプ前大統領(AFP時事)

海外経済ニュース