中国、キューバで米情報傍受計画か=拠点設置で合意―報道 2023年06月09日 06時42分

【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は8日、中国とキューバ両政府が通信傍受のための拠点をキューバに置くことで原則合意したと報じた。複数の米政府当局者の話として伝えた。米本土の情報収集が狙いとみられ、同紙は「かつてない新たな脅威」と指摘した。
同紙によると、中国は通信傍受施設を設置する見返りに数十億ドル(数千億円)をキューバに支払うことで合意した。米当局者は設置計画が実現すれば、米本土で交わされる電子メールや電話での会話、衛星通信の内容などの収集が可能になると警告した。
ただ、同紙は、施設の場所をはじめとする計画の詳細には触れておらず、建設が始まったかどうかも不明だ。米国防総省のライダー報道官は8日の記者会見で「報道は正確ではない。中国とキューバによるスパイ拠点の建設については承知していない」と説明。一方、「世界各地における中国の活動には引き続き注視していく」と語った。
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