台湾・ウクライナ、中国交え議論=2日からアジア安保会議―シンガポール 2023年06月01日 15時27分

オースティン米国防長官(左)を迎える浜田靖一防衛相=1日午前、防衛省
オースティン米国防長官(左)を迎える浜田靖一防衛相=1日午前、防衛省

 【シンガポール時事】アジア欧米の国防相や軍幹部らが一堂に会する「アジア安全保障会議」(通称シャングリラ会合)が2日、シンガポールで3日間の日程で開幕する。緊迫する台湾情勢や長期化するロシアのウクライナ侵攻などを中心に、活発な議論が行われる見通しだ。中国の国防相を交え各国の安全保障を担う指導層が顔を突き合わせて議論を行う貴重な機会となる。
 注目を集める参加者はオースティン米国防長官に加え、中国の李尚福・国務委員兼国防相だ。そろって出席し、演説する。
 しかし、米中は昨年8月のペロシ米下院議長(当時)の訪台、今年1~2月に米本土上空を横断した中国の偵察気球などを巡って鋭く対立してきた。今回の会議に合わせて期待された米中国防相会談も結局、見送られた。さらに、5月末には南シナ海上空で中国軍機が米軍機に急接近するなど、緊張が続いている。
 ウクライナ情勢も主要な議題の一つとなる。主催者の英国際戦略研究所(IISS)は1日、ウクライナのレズニコフ国防相が対面で出席すると発表した。ゼレンスキー大統領がロシアに対する大規模な反転攻勢に乗り出す構えを示す中、発言に注目が集まりそうだ。
 「衛星」と称して事実上の長距離弾道ミサイルを発射し、失敗したばかりの北朝鮮の問題も議題となる。会議に合わせ、日米韓防衛相会談を含む2国間や多国間の会談も開かれる予定だ。
 日本からは東京でオースティン長官との会談を終えたばかりの浜田靖一防衛相が出席。IISSによると、40以上の国・地域から約600人の代表団が参加する。 

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中国の李尚福・国務委員兼国防相=4月28日、ニューデリー(AFP時事)
中国の李尚福・国務委員兼国防相=4月28日、ニューデリー(AFP時事)

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