トランプ氏、4日出頭見通し=抗議活動に備え、警戒強化―米 2023年04月01日 11時05分

トランプ前米大統領=2018年6月、ワシントン(AFP時事)
トランプ前米大統領=2018年6月、ワシントン(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】米メディアは31日、ニューヨーク州の大陪審に起訴されたトランプ前大統領が4月4日に出頭し、州裁判所で罪状認否を行う見通しだと報じた。トランプ氏は3日にニューヨーク入りするとみられ、ニューヨーク市警はトランプ氏支持者らによる大規模な抗議活動の発生に備え、警戒レベルを強化している。
 報道によると、トランプ氏は3日にフロリダ州からニューヨークに移動し、かつて居住していたマンハッタンの超高層ビル「トランプタワー」に1泊。4日午後(日本時間5日午前)に州裁判所に出頭する予定。
 裁判所では罪状認否に先立ち、指紋採取など刑事被告人として求められる手続きに臨む。ただ、手錠を掛けられる予定はないという。
 トランプ氏の代理人はABCニュースのインタビューで、トランプ氏は起訴に対し「ショックを受けていた」と語った。その上で「無罪を主張し、積極的に争っていく」との方針を明かした。
 トランプ氏は、2016年のポルノ女優に対する不倫「口止め料」支払いに関連して立件されたとみられるが、詳細は明らかになっていない。州裁判所は31日、検察に起訴状の公開を許可したが、検察がいつ一般公開するかは不明。ABCによると、トランプ氏は二十数件の罪に問われており、「重罪」も含まれる。
 トランプ氏は同日、自身のインターネット交流サイト(SNS)に「完全に無実の人間を起訴した」と投稿。改めて違法行為を否定した。
 市警はトランプタワー前などに柵を設置した。これまでに大きな混乱は起きていないが、警官ら全職員約5万5000人に出勤を命じた。 

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31日、米ニューヨーク・マンハッタンの検察庁舎前で警備に当たる警官(AFP時事)
31日、米ニューヨーク・マンハッタンの検察庁舎前で警備に当たる警官(AFP時事)

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