日本の防衛強化、米の要請=「軍国主義」復活の動きと主張―ロシア高官 2023年03月28日 08時18分

ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は、日本の防衛力強化を「軍事化」と呼び、米国に迫られたものだという認識を示した。「米国は1945年に根絶されたと思われた日本軍国主義の精神を復活させようとしている。島国の国民を他国(米国)の利益に殉じるカミカゼ(神風特攻隊)にしたいと考えている」と持論を述べた。
27日の政府系ロシア新聞(電子版)のインタビューで語った。パトルシェフ氏は、プーチン大統領に影響を与える最側近といわれる。
パトルシェフ氏は、岸田文雄首相が反撃能力(敵基地攻撃能力)として米国製巡航ミサイル「トマホーク」を400発購入する予定と述べたことに言及。「自衛隊は攻撃作戦を行える本格的な軍隊となった」と指摘した上で、第2次大戦の「結果」に対する重大な違反だと主張した。
日米などの「自由で開かれたインド太平洋」戦略は「アジア版の北大西洋条約機構(NATO)をつくる試みだ」と非難。「中ロへの攻撃的な(軍事)ブロックになる」と問題視した。