米、ネオナチ指導者を訴追=電力施設の破壊計画で 2023年02月07日 08時09分

米連邦捜査局(FBI)のマーク(AFP時事)
米連邦捜査局(FBI)のマーク(AFP時事)

 【ワシントン時事】米連邦捜査局(FBI)は6日、東部メリーランド州で電力施設の破壊を計画したとして、ネオナチ組織の指導者を含む男女2人を訴追したと発表した。米国では近年、過激主義の台頭に懸念が広がっている。
 訴追されたのはネオナチ組織「アトムワッフェン・ディビジョン」創設者ブランドン・ラッセル被告と、知人のサラ・クレンダニエル被告。2人は3日に逮捕された。発表によると、2人は昨年6月以降、同州ボルティモア周辺の五つの変電所を攻撃し、電力供給を停止させる計画を立てていた。
 捜査当局は、ラッセル被告が「人種的動機による憎悪という思想に突き動かされ、電力施設攻撃を画策した」と指摘。FBIのソボシンスキー特別捜査官は声明で「暴力的過激主義がもたらす脅威は強くなっている」と警告した。
 米国では昨年12月から今年1月にかけ、西部ワシントン州や南部ノースカロライナ州の電力施設が攻撃され、停電する事態が相次いでいる。これらの事件との関連は不明だ。 

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