米大統領、気球撃墜「正しいこと」=中国との意思疎通維持 2023年02月07日 07時45分

ブリンケン米国務長官=3日、ワシントン(EPA時事)
ブリンケン米国務長官=3日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は6日、記者団に対し、中国の気球撃墜について「米国が引き下がることはない。正しいことをした」と述べ、正当性を強調した。また、米中関係に関し「中国を信頼するかどうかではなく、協力すべき点と対立のある点をどこに定めるかという問題だ」と語った。
 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は6日、中国政府が気球撃墜への対抗措置を示唆していることに関連し、「誰も衝突を目にすることを望んでいない」と中国側に自制を求めた。その上で、中国との意思疎通を維持する姿勢を表明した。
 カービー氏は、撃墜はバイデン氏の承認の下、国際法に基づき実行したと説明。「完全にわれわれの権利の範囲内だ」と強調した。中国が「速度や方向などの操作手段を持ち、米国内で機密性の高い軍事施設を監視していた」とし、「気象研究用」などとする中国外務省の主張を「信じ難い」と一蹴した。
 一方、ブリンケン国務長官が延期した訪中の実現に向け、適切な時期に中国と協議すると指摘した。ただ、国務省のプライス報道官は6日の記者会見で、「現時点で(訪問日程の)再調整に関する協議はしていない」と明らかにした。 

海外経済ニュース