中国、気球撃墜に「強烈な抗議」=米への反発強める 2023年02月06日 12時10分

米本土上空を飛行する中国の偵察気球=1日、米西部モンタナ州(AFP時事)
米本土上空を飛行する中国の偵察気球=1日、米西部モンタナ州(AFP時事)

 【北京時事】中国外務省は6日、同国の気球を米国が撃墜したことについて、謝鋒外務次官が在中国米大使館に「厳正な申し入れ」を行ったと発表した。謝氏は「断固反対し、強烈に抗議する」とした上で、昨年11月にインドネシアで行われた両国首脳の会談以降、米中関係の安定化に向けて行われてきた努力に「深刻な損害を与えた」と非難。中国は反発の度合いを強めている。
 同省発表によると、謝氏は米側に「(民間用気球が)誤って米国に迷い込んだ」との見解を改めて強調した上で、「(米側の対応は)過剰反応であり、国際法の精神と国際的な慣例に著しく反している」と主張した。謝氏は、米中間の緊張を激化させないよう訴える一方で、「中国の利益と尊厳を断固として守り、必要な対応を取る権利を留保する」と警告した。 

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中国の謝鋒外務次官=2020年2月、香港(AFP時事)
中国の謝鋒外務次官=2020年2月、香港(AFP時事)

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