ロシア、米核研究施設にサイバー攻撃=下院が報告要求 2023年02月03日 07時43分
【ワシントン時事】ロシアのハッカー集団が2022年夏、米エネルギー省が所管する三つの核・原子力研究施設を標的にサイバー攻撃を仕掛けていたことが明らかになった。情報が流出したかは不明だが、米下院は2日、エネルギー省に状況説明を要求した。
ロシアがウクライナ侵攻に関連して核兵器使用をちらつかせる中、核を巡る米ロ間の暗闘が続いているもようだ。
下院の監視・説明責任委員会と科学・宇宙・技術委員会の両委員長は2日、連名で声明を発表。「外国の敵対者が米国の国家安全保障と競争力にとって重要な研究所を標的としたのは憂慮すべきことだ」と指摘し、説明するよう求めた。
声明によると、標的となったのはブルックヘブン、アルゴンヌ、ローレンス・リバモアの三つの国立研究所。ロシアのハッカー集団「コールドリバー」が、国立研究所の偽のログインページを作成し、科学者にメールを送ってパスワードを盗み出そうとしたという。