「超強力対応」を警告=米韓の合同演習非難―北朝鮮 2023年02月02日 09時56分

【ソウル時事】北朝鮮外務省報道官は2日、談話を公表し「いかなる軍事的企図にも核には核、正面対決には正面対決で超強力に対応する」と米国に警告した。朝鮮中央通信が報じた。米韓の合同軍事演習拡大で緊張状態が「極度の危険な境界線」に達していると非難した。
オースティン米国防長官と韓国の李鐘燮・国防相は1月31日、ソウルで会談し、対北朝鮮抑止力強化で一致。合同演習の規模を拡大し、空母や爆撃機など米軍の戦略兵器を朝鮮半島周辺に展開させる方針を示した。
米韓両軍は今月1日、黄海で合同空中訓練を実施。米軍のB1B戦略爆撃機や両軍のステルス戦闘機F35が参加した。
北朝鮮外務省の報道官談話は「朝鮮半島を巨大な戦争火薬庫に、さらに危険な戦争地域に変化させる」と反発。米韓に対処する戦略や核戦力を持っていると強調し「けん制活動をより一層明確にする」と主張した。また「米国が敵対視政策と対決路線を追求する限り米国とのいかなる接触や対話にも興味がない」と対話拒否の姿勢を示した。