台湾総統、米議員団と連携確認=「確固たるパートナー」と歓迎―中国軍は演習で威嚇 2022年08月15日 11時54分

15日、台北市の総統府で、マーキー米上院議員(左)と写真撮影に応じる台湾の蔡英文総統(総統府提供・時事)
15日、台北市の総統府で、マーキー米上院議員(左)と写真撮影に応じる台湾の蔡英文総統(総統府提供・時事)

 【台北、北京時事】台湾の蔡英文総統は15日、訪台している米上下両院の超党派議員団と台北市の総統府で会談し「台湾と米国は民主主義と自由の価値を共有する確固たるパートナーだ」と歓迎した。ペロシ米下院議長の訪台に反発した中国が台湾への軍事的圧力を強める中、訪問を通じて台湾に対する支持を重ねて示した米議会と連携を確認した。
 中国軍は15日、台湾周辺の海空域で海・空軍など合同のパトロールや実戦化演習を実施したと発表し、威嚇した。台湾国防部(国防省)は同日、台湾周辺で活動を続ける中国軍機30機と軍艦5隻(いずれも延べ数)を確認したと発表した。そのうち15機が台湾海峡の中間線を越えて台湾側を飛行した。
 蔡総統は会談で「引き続き米国との協力を深め、インド太平洋地域の繁栄と安定を共に維持していきたい」と強調。これに対し米上院外交委員会のエド・マーキー議員(民主)は「米台の緊密な関係に疑いの余地はない」と応じ、持続的な関係発展に自信を示した。その上で「台湾の平和と安定を確保するため、われわれは一層努力をしなければならない」と語った。
 今回の会談では、蔡氏が外国からの要人と会う際に通常行われる中継がなかった。会談内容を全面公開しないことで、中国への刺激を避けた可能性がある。
 台湾外交部(外務省)によると、議員団はマーキー氏ら計5人で構成。立法院(国会)の外交・国防委員会なども訪れ、米台の安全保障や経済貿易関係について議論した。
 台湾方面を担当する中国軍東部戦区は15日の報道官談話で、同日の演習目的について「引き続き政治的たくらみを弄(ろう)し、台湾海峡の平和と安定を破壊する米台を震え上がらせるものだ」と強調。中国国防省の呉謙報道官も談話で「『台湾独立』の分裂行為も外部による干渉の企ても断固粉砕する」と主張した。 

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15日、台北市の総統府で、台湾を訪問した米上下両院の超党派議員団らと会談した蔡英文総統(中央)(総統府提供・時事)
15日、台北市の総統府で、台湾を訪問した米上下両院の超党派議員団らと会談した蔡英文総統(中央)(総統府提供・時事)

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