副大統領と元首相が対決=9日、ケニア大統領選 2022年08月08日 18時28分

ケニアのオディンガ元首相=7月30日、ナイロビ近郊ナロク(AFP時事)
ケニアのオディンガ元首相=7月30日、ナイロビ近郊ナロク(AFP時事)

 【ロンドン時事】東アフリカのケニアで9日、大統領選の投票が行われる。3選が禁じられた現職ケニヤッタ氏(60)は出馬せず、計4人の候補者のうち、有力視されるルト副大統領(55)と野党指導者のオディンガ元首相(77)による事実上の一騎打ち。報道では両者の支持はほぼ互角で、接戦が予想される。
 ロシアのウクライナ侵攻に端を発する食料不足や物価上昇で国民の生活苦は深刻化している。経済危機への対応が選挙戦の最大の焦点となった。
 現地からの報道によると、投票前最後の週末の6日、ルト氏とオディンガ氏は首都ナイロビでそれぞれ大規模な集会を開催して選挙戦を締めくくった。ルト氏はインフレ対策と雇用創出に集中し「誰一人取り残さない国」にすると主張した。オディンガ氏も「希望と機会」をつくると訴えた。
 副大統領のルト氏は「ケニヤッタ氏の後継者」とみられてきたが、両者の反目からケニヤッタ氏は今回、長年のライバルのオディンガ氏への支持を公言した。現職大統領が野党の候補者を応援する異例の事態となった。
 過去の選挙では、主に民族対立を背景にした暴力が頻発してきた。2007年の大統領選時には対立勢力の衝突で1100人以上が死亡した。
 今回の選挙運動はおおかた平和裏に進められたもようだが、支持者同士のにらみ合いが突発的な暴動に発展する恐れもある。AFP通信によると、9、10両日は学校に閉校が命じられ、商店は客に買いだめを勧めている。当局は投票当日、警官15万人を動員し全土で不測の事態に備える。 

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ケニアのルト副大統領=6月30日、ナイロビ(AFP時事)
ケニアのルト副大統領=6月30日、ナイロビ(AFP時事)

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