「反腐敗闘争終わらず」=習氏、党大会へ引き締め―中国 2022年01月18日 19時59分

中国の習近平国家主席=2021年10月、北京(EPA時事)
中国の習近平国家主席=2021年10月、北京(EPA時事)

 【北京時事】中国共産党の第19期中央規律検査委員会第6回総会が18日、3日間の日程で北京で開幕した。国営中央テレビによると、習近平党総書記(国家主席)は席上、これまでの汚職摘発の成果を誇示した上で「腐敗が生まれる土壌がある限り、反腐敗闘争も終わらない」と強調。指導幹部に清廉な政治を求めるとともに、若手幹部の教育強化を指示した。
 中央規律検査委は幹部の汚職などを摘発する機関。反腐敗闘争により政敵を追い落とし、大衆の支持も得て権力基盤を固めてきた習氏は、秋の党大会に向け一層の引き締めを図っている。
 中央テレビは15日、「零容忍」(一切容認しない)と題した5日連続の特別番組の放送を開始。高官による腐敗事件の詳細や当事者のざんげを伝える内容で、初回は収賄罪などで起訴された孫力軍・元公安次官の案件を取り上げた。
 番組によれば、孫氏は昇進などの便宜を図る見返りに、江蘇省の党政法委員会書記だった王立科氏=贈収賄罪などで起訴=から複数回にわたり、海鮮の盛り合わせにしのばせた30万米ドル(約3400万円)を受け取った。賄賂の総額は9000万元(約16億2000万円)に上るという。
 孫氏は番組の中で「なぜこんなに多くの間違いを犯してしまったのか」と反省の弁を述べ、王氏も「党組織や人民に申し訳ない」とざんげした。監察当局は「極度の腐敗堕落の典型」であり「政治の安全に深刻な危害を及ぼす」と断じた。 

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