リラ急落で反政権デモ=警官隊が70人拘束―トルコ 2021年11月25日 18時04分

24日、トルコのイスタンブールで、警察に拘束される抗議デモの参加者(EPA時事)
24日、トルコのイスタンブールで、警察に拘束される抗議デモの参加者(EPA時事)

 【イスタンブール時事】トルコの最大都市イスタンブールで24日夜、最近のエルドアン政権下での通貨リラ急落を受けた抗議デモがあった。警官隊が鎮圧に乗り出し、トルコのメディアによると、参加者少なくとも70人が身柄を拘束された。近年大統領の強権化が指摘されるトルコで、公然と退陣を求めるデモが拡大するのは異例。
 24日のデモはイスタンブールの少なくとも5カ所で確認され、参加者は「政府は退陣しろ」などと大声で訴えた。警官隊は「デモは無許可だった」として解散を求めたが、抵抗されたため拘束したという。デモは首都アンカラなど他の都市でも行われ、各地で繰り広げられるのは、リラが対ドルで15%急落した23日以降、2日連続となる。
 トルコでは年間のインフレ率が公式統計で約20%に達し、食料品や家賃の価格が大幅に上昇。政権に対する市民の不満が高まっている。
 エルドアン大統領は22日、インフレの原因は金融政策でなく「トルコを(国際経済システムの)均衡から排除しようとする者が仕掛けたゲーム」にあると主張。外国の勢力による関与をほのめかすことで、市民の不満をかわそうとしている。 

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