ローマ教皇、イラク初訪問=宗教間の融和演出 2021年03月05日 20時09分

イラクのイスラム教シーア派最高権威シスタニ師=撮影日不明(AFP時事)
イラクのイスラム教シーア派最高権威シスタニ師=撮影日不明(AFP時事)

 【カイロ時事】フランシスコ・ローマ教皇(84)は5日、イラクを初めて訪問した。8日までの滞在中、イスラム教指導者と対話し、イラクで迫害を受けてきた少数派キリスト教徒を慰問する。教皇はかねてイスラム教など異なる宗教との融和に意欲的で、宗派対立が根深いイラクへの訪問で改めて連帯と寛容の重要性を訴える。
 ローマ教皇のイラク訪問は史上初。故ヨハネ・パウロ2世が1999年に計画したが、当時のフセイン政権の妨害で実現しなかった。教皇の外遊は新型コロナウイルス感染拡大により相次ぎ中止となり、2019年11月の訪日以来。AFP通信によると、教皇は機中で報道陣に「訪問を再開できてうれしい。この象徴的な訪問はまた、長年苦難を受けてきた国に対する務めでもある」と語った。
 教皇はキリスト教聖職者との面会やミサのほか、6日に中部の聖地ナジャフでイラクのイスラム教シーア派最高権威シスタニ師と会談。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に共通する「信仰の父」預言者アブラハムの生誕地とされる南部ウルにも足を運ぶ。教皇は4日公表のビデオで「私は異教徒のきょうだいとの友愛を求める巡礼者として赴く」と語った。 

その他の写真

5日、イラクのバグダッド国際空港に到着し、カディミ首相(右)の出迎えを受けるフランシスコ・ローマ教皇(ロイター時事)
5日、イラクのバグダッド国際空港に到着し、カディミ首相(右)の出迎えを受けるフランシスコ・ローマ教皇(ロイター時事)
5日、バグダッド中心部のローマ教皇とシスタニ師の巨大な看板の前で、警備態勢を取るイラク治安部隊(AFP時事)
5日、バグダッド中心部のローマ教皇とシスタニ師の巨大な看板の前で、警備態勢を取るイラク治安部隊(AFP時事)

海外経済ニュース