大きな方向性出にくい
みずほ証券エクイティ調査部チーフエコノミスト小林俊介氏 2022年01月17日 14時26分

 株式市場は過去2年、コロナ禍からの業績回復や金融緩和政策で大きく上昇した。今年も景気拡大傾向は続くものの、金融政策は引き締めに向かうため、その二つの要素がせめぎ合う中で大きな方向性は出にくい。
 米国で人手不足を背景にインフレ圧力が続き、連邦準備制度理事会(FRB)は利上げに加え、量的緩和で膨らんだ総資産の縮小にも前向きな姿勢を示している。目先3月までは株価の上値は重く、日経平均株価は2万7000~2万9500円程度で推移すると見込む。
 4月以降、米金利上昇が一服し、インフレ率のピークアウトが見えれば株価は上昇し、日経平均は3万円を超える可能性がある。ただ、年後半から金融引き締めが加速されれば、株価は再び軟化するだろう。米国のインフレが落ち着くかに加え、「ゼロコロナ」政策を進める中国政府が経済てこ入れに向かうかが、株価を大きく変動させる要因になるとみている。

私の相場観