下値切り上げる展開
ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジスト井出真吾氏 2022年01月13日 14時22分

 さまざまなリスクで上下に大きく振れる局面は何度かあろうが、株価は世界的な景気回復を背景に下値を切り上げる展開になるだろう。企業の中間決算発表後の11月後半から12月にかけて、日経平均株価は3万3000円程度まで上昇し、年末は3万2000円前後になると予想する。
 中間決算発表を経てEPS(1株当たり利益)予想も、株価収益率(PER)なども上がるとみている。今の日本株に対する海外投資家の購入意欲が低いため、PERの上昇は小幅にとどまるかもしれないが、それでもEPSの上昇と合わせ、下値は切り上がるとみられる。
 一番のリスクはインフレ圧力が長く続くことだ。メインシナリオでは企業物価は夏ごろには落ち着くが、仮にインフレが続き、仕入れ価格が上がる一方で販売価格への転嫁が進まなければ、利益は圧迫される。選挙の年だけに、政治の不安定化もリスク要因となる。

私の相場観