当面はレンジ相場か
マネースクエア市場調査室チーフエコノミスト西田明弘氏 2021年11月26日 14時14分

 外国為替相場は1ドル=115円台と約4年8カ月ぶりの円安水準に振れ、自動車株などに追い風となりそうだ。しかし、日経平均株価は節目の3万円手前で足踏みが続いている。世界的なインフレ懸念などが落ち着くまでは、当面2万9000円付近でのレンジ相場が続くと考える。
 企業の中間決算では通期業績予想の上方修正が多く見られ、米国株も史上最高値を一時更新した。その後は原油相場の上昇など素材市況の混乱が株価指数の上値を重くした。米国は日本などと石油備蓄の放出を決めたが、インフレ懸念の後退には時間がかかるだろう。欧州での新型コロナウイルス禍の再燃も弱材料だ。
 ただ、日本のコロナワクチン普及率は先進国でトップクラスとなった。「リベンジ」を含めた消費意欲は旺盛とみられ、年明け以降、コロナ禍の払拭(ふっしょく)と企業収益の回復がはっきりすれば、株価水準の上昇が期待できるだろう。

私の相場観