供給問題改善で上伸
三井住友DSアセットマネジメントチーフマーケットストラテジスト市川雅浩氏 2021年11月25日 14時25分

 企業決算や政府の経済対策発表を経て、手掛かり材料難となる中、サプライチェーン(供給網)の混乱が株価の重しとなっている。供給上の制約が徐々に和らぎ、米国の経済指標にも波乱がなければ、日経平均株価は上伸し、年末3万1000円に達すると予想する。
 企業の中間決算の内容は悪くはなかったが、サプライチェーン問題による先行き不透明感で企業も市場も前向きになりづらい。経済対策の目玉である現金給付は大半が貯蓄に回るとの見方もあり、経済成長を後押しする政策ではないため、市場には歓迎されない。
 新興国で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、東南アジアの生産が回復に向かえば、供給も安定していく。懸念されているインフレも、来年以降、コロナ禍に伴う要因が解消していけば鈍化すると予想する。このため、来年の米国の利上げは1回にとどまり、市場の混乱も避けられるだろう。

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