好環境続く
第一生命経済研究所主任エコノミスト藤代宏一氏 2021年04月07日 15時00分

 3月分の米雇用統計では、就業者数が予想以上に増えた割に失業率は大きく下がらなかった。「企業業績や景気は良好だが米国の金利は上がらない」という株式相場に良好な環境が続きそうだ。
 米国で失業率がエコノミストの予想ほど低下しなかった背景には、職を探す人が増えたことがある。労働市場の厚みが増していることを示しているが、米連邦準備制度理事会(FRB)は失業率を重視して金融緩和の縮小などを考えるだろう。しばらくは量的緩和の縮小が早期に始まるとの観測から距離を置くことができると考えられる。
 今後12カ月、日経平均株価は3万円前後で推移するというのがメインシナリオだが、シナリオから上振れする可能性が若干高く、3万2000円程度まで上昇する場面はあり得る。株安リスクとしては、米国の増税や量的緩和縮小の話題が挙げられる。

私の相場観