〔NY石油〕WTI小反落、67.34ドル=週間では1.62%安(18日) 2025年07月19日 04時36分

 【ニューヨーク時事】週末18日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、貿易摩擦の激化懸念や低調な米住宅関連指標を嫌気した売りがやや優勢となり、小反落した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.20ドル(0.30%)安の1バレル=67.34ドル。週間では1.62%下落した。9月物は0.18ドル安の66.05ドル。
 欧州連合(EU)は18日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、エネルギー分野を中心に新たな制裁を科すことで合意。具体的には、同国産原油の取引価格上限の引き下げや石油製品の一部輸入禁止などを盛り込んだ。これが買い手掛かりとなり、朝方にかけては堅調に推移。ただ、トランプ米大統領が週初に即時の対ロ圧力強化を見送っており、制裁効果は限定的との見方から、69ドル付近で相場の頭は重くなった。
 その後は、トランプ氏がEUからの輸入品全てに少なくとも15~20%の関税をかける意向との報を嫌気し、相場はマイナス圏に転落。朝方発表の米住宅統計で、6月の一戸建て着工件数が11カ月ぶりの水準に落ち込んだことも弱材料視されたもよう。
 そのほか、米石油大手シェブロンがエクソンモービルとの法廷闘争を経て、南米ガイアナの海底油田に権益を持つヘスの買収を完了したとの発表も注目を集めた。
 ▽ガソリン=反落。中心限月8月物の清算値は1.70セント安の1ガロン=215.34セント。
 ▽ヒーティングオイル=反落。8月物の清算値は1.16セント安の1ガロン=245.30セント。

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