〔米株式〕ダウ3日ぶり反落、155ドル安=米中貿易戦争が重し(15日) 2025年04月16日 05時35分
【ニューヨーク時事】15日のニューヨーク株式相場は、米中貿易戦争激化への警戒感が重しとなる中、3営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比155.83ドル安の4万0368.96ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は8.31ポイント安の1万6823.17で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億5251万株減の10億1562万株。
米ブルームバーグ通信によると、中国政府は国内航空会社に対し、米ボーイングの航空機を受け取らないよう命じた。トランプ米政権の高関税政策に絡んだ報復措置とみられる。機体引き渡しに悪影響が生じるとの懸念から売られた同社株は2%超安と、ダウの下げを主導した。
米中対立を受け、売上高に占める中国比率が一定程度あるナイキなども値を下げた。
翌日に3月の米小売売上高の発表や、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控える中、内容を見極めたいとの思惑から積極的な取引は手控えられた。
15日に出そろったシティグループなど米金融大手6社の決算は底堅かった。高関税政策が今のところ実体経済に打撃を与えていないとの安心感も広がり、相場の下値が支えられた。
ダウ構成銘柄は、キャタピラーが1.6%安、アマゾン・ドット・コムが1.4%安、マクドナルドが1.1%安。エヌビディアは1.4%高、アメリカン・エキスプレスは1.0%高、ゴールドマン・サックスは0.8%高だった。