〔NY外為〕円、148円台前半(13日朝) 2025年03月13日 22時16分

 【ニューヨーク時事】13日午前のニューヨーク外国為替市場では、強弱まちまちの米経済指標を受け、円相場は1ドル=148円台前半でもみ合いとなっている。午前9時現在は148円10~20銭と、前日午後5時(148円18~28銭)比08銭の円高・ドル安。
 日銀の利上げ観測を背景に円買い・ドル売りが先行した流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場も円高・ドル安地合いで取引を開始。米労働省が朝方発表した2月の卸売物価指数(PPI)は前月比横ばいと、市場予想(ロイター通信調べ)の0.3%上昇を下回った。エネルギーと食料品を除いたコア指数は前月比0.1%低下と、予想(0.3%上昇)を下回った。発表後に米長期金利が一時上げ幅を縮小したことを受け、円買い・ドル売りが進む場面があったものの、一時的な動きにとどまった。CPIの総合、コアが前年同月比ではそれぞれ3.2%上昇、3.4%上昇となったことから、依然として根強いインフレ圧力が確認されたと受け止める向きもあり、あと円は上げ幅を縮小している。
 一方、労働省が同時刻に発表した最新週の新規失業保険申請は、前週比2000件減の22万件と、2週連続の改善。市場予想(22万5000件)よりも良い内容だった。労働市場が軟化しているとの見方が後退したことも、円の上値を抑えている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0830~0840ドル(前日午後5時は1.0883~0893ドル)、対円では同160円55~65銭(同161円44~54銭)と、89銭の円高・ユーロ安。

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