〔米株式〕NYダウ反落、79ドル安=ナスダックは高い(1日午前) 2024年03月02日 00時28分

 【ニューヨーク時事】週末1日午前のニューヨーク株式相場は、経営不安に直面している米地銀持ち株会社が損失拡大を発表したことで警戒感が広がり、続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前日終値比79.71ドル安の3万8916.68ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は60.60ポイント高の1万6152.52。
 商業用不動産融資焦げ付きに絡んだ損失計上で株価が低迷している米地銀持ち株会社ニューヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)は前日、2023〜24年期決算の純損益が27億ドル(約4000億円)に拡大すると明らかにした。これを受け、NYCBが一時約30%の急落を演じたほか、ウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションやザイオンズ・バンコープなど他の地銀にも売りが波及。地銀の健全性への懸念が再燃している。
 一方、前日発表された1月の米個人消費支出(PCE)は、インフレの鈍化傾向を示す内容となった。リッチモンド連邦準備銀行のバーキン総裁はこの日朝方、CNBCのインタビューで、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利下げの可能性を問われ、「インフレが正常化すれば、金融政策の正常化が望ましい」と述べた。午後には、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁の講演を控えており、市場は金融政策に関する発言内容に注目している。
 朝方には2月のISM米製造業購買担当者景況指数(PMI)と同月の米ミシガン大学消費者景況感指数が発表され、いずれも市場予想を下回ったものの、反応は限定的だった。
 個別株では、米長期金利の小幅上昇を背景に、アップルやシスコシステムズをはじめとするハイテク株の売りが目立っている。金融大手のJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスも安い。

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