〔NY外為〕円、147円台半ば(28日) 2023年11月29日 07時40分

 【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク外国為替市場では、先行きの米利下げの可能性を示唆する連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受け円買い・ドル売りが進み、円相場は1ドル=147円台半ばに上昇した。午後5時現在は147円40~50銭と、前日同時刻(148円64~74銭)比1円24銭の大幅な円高・ドル安。
 FRBのウォラー理事はこの日の講演で、最近の指標ではインフレと景気の鈍化が示されているとした上で、「政策が現在、景気を鈍化させ、インフレ率を2%に低下させる上で良い位置にあると次第に確信している」と言明。講演後の質疑応答でも、十分にインフレが低下すれば、現行の高水準での政策金利を維持する必要はなくなると、利下げの可能性も示唆した。これをきっかけにFRBが利上げサイクルを終了し、早期に利下げに転換するとの見方が拡大し、円買い・ドル売りの流れが強まった。
 その後、FRBのボウマン理事が、インフレは依然として高止まりしており、目標の2%まで引き下げるため金融政策を十分景気抑制的とするには「追加利上げが必要と引き続き予想している」とタカ派的な見解を示した。発言後はドルの買い戻しもやや入ったものの、一時的な動きにとどまった。取引終盤にかけては一段と円買いが進行し、一時147円33銭まで上昇する場面もあった。
 米民間有力調査会社コンファレンス・ボードがこの日発表した11月の消費者景気信頼感指数は102.0と前月(99.1=改定値)から上昇し、市場予想も上回ったが、相場の反応は限定的だった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0988~0998ドル(前日午後5時は1.0949~0959ドル)、対円では同162円02~12銭(同162円79~89銭)と、77銭の円高・ユーロ安。

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