〔NY金〕3日続伸、2040.00ドル=6カ月半ぶり高値(28日) 2023年11月29日 04時58分

 【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米利上げ打ち止め観測を後押しする連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言をはやし、3営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比27.60ドル(1.37%)高の1オンス=2040.00ドルと、前日に続き今年5月上旬以来、約6カ月半ぶりの高値となった。
 ウォラーFRB理事はこの日午前に行った講演で、最近の指標がインフレと景気の鈍化を示しているとして「政策が現在、景気を鈍化させ、インフレ率を2%に低下させる上で申し分ない位置にあると次第に確信している」と述べた。市場はこれを利上げ打ち止めを示唆する発言と受け止め、米金利とドル指数が低下。利子を生まず、ドル建てで取引される金の投資妙味が増大し、買いが優勢となった。
 しかし、その後に講演したボウマンFRB理事は、インフレは依然高水準にあり、2%の目標へ引き下げるためには「追加利上げが必要と引き続き見込んでいる」と強調。ウォラー理事とは異なる見解を表明したため、もみ合う場面もあったが、相場は終盤にかけて一段高となった。
 キトコ・メタルズの上級アナリスト、ジム・ワイコフ氏は「わたしの個人的な見方では、数週間以内に最高値を付ける」と予想。しかし、今週発表される7~9月期の米国内総生産(GDP)改定値や10月の個人消費支出(PCE)物価指数が上振れすれば、金に対する投資意欲はそがれるとの見方も併せて示した。

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