ガザ戦闘休止、5日目に=イスラエルとハマス、2日間延長―人質解放・人道支援継続へ 2023年11月29日 00時33分

28日、イスラエルの刑務所から釈放され、東エルサレムの自宅で母親と抱き合うパレスチナ人(AFP時事)
28日、イスラエルの刑務所から釈放され、東エルサレムの自宅で母親と抱き合うパレスチナ人(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラム組織ハマスとイスラエルとのパレスチナ自治区ガザでの戦闘休止は28日、5日目に入った。当初の期限だった同日午前7時(日本時間同日午後2時)を前に、仲介に当たるカタールが2日間の延長を発表。イスラエル人らの人質と収監中のパレスチナ人の解放・釈放も続くとみられる。
 報道によると、イスラエル政府はハマスが28日に解放する人質のリストを受け取り、内容を精査している。AFP通信はハマスに近い情報筋の話として、ハマスがイスラエル人の人質10人を解放し、イスラエルがパレスチナ人30人を釈放する見通しだと伝えた。ガザに連行された外国人労働者の解放も見込まれるという。
 ハマスは27日、イスラエル人の人質11人を解放。イスラエルもパレスチナ人33人を釈放した。これまで解放・釈放された人数はそれぞれ69人、150人となった。ロイター通信などによると、今後戦闘休止が1日延長されるごとに、人質10人が解放される可能性がある。
 イスラエルとハマスとの合意でこれまでに解放されたのは、いずれも女性と未成年者。カタール外務省の報道官は中東の衛星テレビ局アルジャジーラに「女性と子供の解放が終われば男性民間人の解放に移り、その後、軍人について交渉が始まる」と語った。
 カタール外務省は27日、エジプト、米国と共に行ってきた仲介交渉で戦闘休止の延長が合意に達し、人道支援も継続されると発表。「恒久停戦に向けた取り組みが続いている」と説明した。
 ロイターは関係者の話として、イスラエルの対外情報機関モサドと米中央情報局(CIA)の両長官が、カタールのムハンマド首相兼外相と会談したと伝えた。エジプト当局者も協議に参加。イスラエルとハマスとの合意について話し合ったとみられる。
 そうした中、イスラエル軍は28日、ガザ北部に展開した部隊の近くで爆発があり、「テロリスト」の発砲に応戦したと発表した。イスラエル、ハマス双方とも「合意違反だ」と批判しており、交渉に影響する可能性がある。
 国連のグテレス事務総長は「紛争の暗闇の中での希望の兆候だ」と戦闘休止延長を歓迎した。一方、ガザにいる国連児童基金(ユニセフ)の職員は、ガザの病院が負傷した子供であふれ「絶望的な状況だ」と語った。
 AFPによれば、ブリンケン米国務長官が今週イスラエルを訪問。人道支援の継続、人質全員の解放、ガザの民間人保護に関しイスラエルのネタニヤフ首相らと協議する。 

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パレスチナ自治区ガザで、イスラム組織ハマスの戦闘員から赤十字国際委員会(ICRC)職員に引き渡されたイスラエル人の人質(27日にハマスが公開した映像より)(ロイター時事)
パレスチナ自治区ガザで、イスラム組織ハマスの戦闘員から赤十字国際委員会(ICRC)職員に引き渡されたイスラエル人の人質(27日にハマスが公開した映像より)(ロイター時事)

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