〔米株式〕NYダウ続伸、71ドル高=ナスダックも高い(20日午前) 2023年11月21日 00時12分
【ニューヨーク時事】週明け20日午前のニューヨーク株式相場は、新規の手掛かり材料待ちで様子見気分が強い中、やや買いが先行している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前週末終値比71.44ドル高の3万5018.72ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が92.12ポイント高の1万4217.60。
今月に入り、労働市場の軟化やインフレ基調の落ち着きを示唆する米経済指標の発表が相次いだことを好感し、前週の相場は大幅上昇。ダウ平均、ナスダック指数はともに8月末以来、約2カ月半ぶりの高値圏を回復した。
米金融政策の方向性を探る上で、今週は翌21日午後に公表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(10月31日~11月1日開催分)が注目材料。また、米感謝祭(23日)翌日には、年末商戦の幕開けとなる「ブラックフライデー」が控えており、個人消費の動向にも関心が集まっている。ただ、感謝祭祝日に絡めて休暇を取っている市場関係者も多く、取引高は細る見通し。
個別銘柄を見ると、マイクロソフトが1.5%高。対話型AI(人工知能)「チャットGPT」開発元、オープンAIの最高経営責任者(CEO)を17日に解任されたサム・アルトマン氏を迎えることを明らかにした。また、ボーイング(2.9%高)、インテル(1.8%高)も堅調。