年内に3万4500円も 2023年11月20日 14時22分

丸三証券投資情報部次長・小松崎直樹氏
 東京株式市場は米インフレの落ち着きや国内企業の良好な決算を背景に、堅調に推移している。日経平均株価は年内に3万4500円程度を付ける可能性もありそうだ。
 需要底打ちが見られる半導体の関連銘柄が相場をけん引している。9月中間決算が好調にもかかわらず通期の業績見通しを据え置いた企業も散見され、下半期には上方修正の動きが相次ぐことが想定される。
 また東証は来年1月15日から資本効率改善などに取り組む企業の一覧表を公表する。株価純資産倍率(PBR)1倍割れ以外の銘柄を含めて株主還元強化策の開示がさらに広がれば、投資家の注目を集めるだろう。
 一方、米国で12月に入っても労働需給が十分に緩まらず、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの打ち止め観測が浸透しなければ、市場心理は冷え込み、日経平均が3万2500円程度まで下落する場面も考え得る。

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